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プラスティック・メモリーズ感想・考察【第8話まで】

こんにちは。今回は、現在東京MXほかにて放送中のアニメ『プラスティック・メモリーズ』について、第8話まで鑑賞した感想を書いていきたいと思います。

 前回、第7話までの考察をご紹介しましたが、第8話において設定を大きく更新する要素があったため、今回は追加考察を書いていきたいと思います。また、今回のOP飛ばし、EDとシンクロする花火の情景、アイラへの告白からラストのOP仕様のEDという構成は単体としても非常に優れた完成度で、とても見応えのある良エピソードでした。

www.plastic-memories.jp

 

 

■アイラは始祖たるギフティアか?

 第8話冒頭において、老婦人が大切にしているギフティア『ミラベル』回収の際、ツカサとの会話で『以前からそうしている。OSの入れ替えを希望する。魂が入れ替わっても、私には同じ子だ』というやりとりがありました。魂=記憶が復活を遂げることはあるのか?という微かな希望を萌芽に今回の物語は展開するのですが、問題は『以前からそうしている』という点です。

 老婦人の話を基にすると、ミラベルは約10年弱×2=約20年を老婦人と少なくとも過ごしており、性能の劣化は見られません。また、機器的な耐用年数限界についても今回ツカサ=SAI社から提起されることはありませんでした。つまり、最低でも30年はギフティアの身体については問題なく動作する。と予想できます。

 一方、アイラについては劇中で徐々に身体機能の低下が進行していることが描写されています。つまり、アイラに何らかの特殊事情が無い限り【アイラは30年以上稼働している】という事になります。前回の考察で私はアイラが誕生してから3年前のカヅキとのペア解消事件まで失われた6年が物語のキーとなる。と書きましたが、アイラの足跡が不明なのは【30年以上】だと思われます。

 そう考えるとドジっ子と微笑ましいキャラ設定として描写されていた性能低下、充電が必要な描写、口ぐせの『エラー、よく聞き取れませんでした』や『~なので』も全て旧型のギフティアならではの不完全性、と捉える事も出来ます。

 アイラはSAI社の設立に由来する様なギフティアの始祖たる存在であり、悠久の時を生き続けてきた存在、とは考えられないでしょうか。

 その場合、アイラは自発的か他者の意向かは別にして、何らかの強い意志によりOSの書き換えを重ね、目的を果たそうとしている。そして、身体能力の限界に伴い、その行為も継続が怪しくなっている。と考えられます。SF的な観点で予測するとSAI社の祖、もしくはツカサの実家である『水柿家』はアイラの誕生に深く関わり、アイラは何らかの約束を交わした。アイラはその約束を果たすため100年以上の時を記憶を失いながら生きてきた。そしてその長い旅の最後の瞬間にツカサと出会う。その出会いは偶然ではなく、人間の受け継がれる魂と、ギフティアの意志による必然であった。。。

という個人的には胸アツな展開が考えられますが、この場合ツカサのアイラへの愛情が誰かの作為による、というラブコメには邪魔っけな要素が出てしまいますので、可能性は低いかと思われます。

 

■多方面から考察するプラスティック・メモリーズ

①名前について

水柿、アイラ、絹島ミチル、などの名前から関連性を検索してみましたが、なかなか関連性は発見出来ませんでした。

 例えば、アイラはISLAという綴りでアイラ島を由来とする女性名詞でした。

アイラ島の語源は残念ながら諸説ありすぎて、不明でした。

 OS書き換えにより名前も変わってしまったアンディ=オリヴィアについても、関連性を見出すことは出来ず、オリヴィア(女性名)がアンディ(男性名)となり、性格の大きな変化を示唆している。という程度の予想しか出来ません。ギフティアの名前はどうやら一般的な欧米の人名からランダムに取られている様です。

 ただ、人間キャラ名の苗字『水柿(みずがき)』や『桑乃実(くわのみ)』、『縹(はなだ)』などは全て色の名称であることがわかりました。例外はミチルの『絹島』、課長の『山野辺』、部長の『伍堂』です。ミチルはギフティアに育てられたアンドロイドチルドレンですので、事情により改姓している可能性があります。残る山野辺課長と伍堂部長については。。。前回深く関わると記述しましたが、この相関から考えるとモブキャラだった可能性が大いにあります。うーん。

②可塑的記憶

 検索している内に中国語サイトに流れ着いたのですが、プラスティック・メモリーズの中国語タイトルとして明記されていたのが『可塑的記憶』でした。

 プラスティック=Artificialな、人工的な、とばかり想像していた私にとっては思わず唸らされた訳です。プラスティックは確かに熱可塑性を持った樹脂ですので、直訳といえばその通りなのですが、可塑性=固体に外力を加えて変形させ、力を取り去ってももとに戻らない性質(コトバンク)。ですので、元に戻らない記憶、なのか決して消えない記憶、なのかは今後の展開によるとしても、名訳といって良いと思います。

花言葉

 アイラの育てているハーブティー用のハーブにも花言葉があります。

 ハーブと言っても100種類以上あるのですが、今回は公式ツイッターでも育てている『レモンバーム』『カモミール』『ラベンダー』の花言葉を順に紹介して、最後にしたいと思います。

【思いやり】、【逆境に耐える力】、そして【あなたを待っています】。

 

それでは。